研究・研修会
9月12日(土)に当院5階講義室において「第1回南名古屋地域連携研究会講演会」が行われました。
当院精神保健福祉の竹内祥喜による一般公演『退院から地域定着までつなぐLAIの役割について』では、デイケア・訪問看護を利用しLAI(抗精神病薬持効性注射剤)で治療を行い地域移行を実現した症例について話があった。この症例では、退院後のサービスとして当法人のサービスを利用し地域移行が実現したが、様々な地域からの患者さんの地域定着には、医療機関、障害福祉サービス、行政等との連携を取り、患者さんへの地域での連携したサポートを行なうことが不可欠であることを改めて感じました。
また、特別講演として国立精神・神経医療研究センターの伊藤弘人先生による『基礎からわかるクリニカルパス』と題した講演が行われました。精神科においても入院中のクリニカルパスは徐々に普及してきていますが、退院後の支援についてのクリニカルパス(一般に「地域連携パス」ともいいます)についてはまだ本格的に実用化されているものは数える程度です。精神科以外では実用化されている地域連携パスとして母子手帳や学校等で使用している健康手帳があるとの話があり、地域連携パスは入院中のパスに比べより開かれたものであり、誰もが当たり前のように利用できることが理想ではないかと感じました。
最後となりましたが、伊藤弘人先生ご講演ありがとうございました。